国際結婚夫婦の韓流日記@ブリスベン


by Ichurch_Taka77
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頭脳的変則スイング



みなさんは、野球やゴルフなどで「なんだありゃ」って思うほど

変なスイングを見た際、「これで大丈夫?」と心配する他、

何か頭にうかぶ言葉はあるであろうか。 

決して変則スイングを真似しろとは言わないが、

“時として”それが良い場合もある。 

それが今年度ドラフト1位にて巨人に入団した長野選手

ではないだろうか。(注:“ちょうの“と読む)



彼の経歴はすごいというべきなのか、変っているという

べきなのか、なんとドラフトを2回も断り3度目の正直

で巨人に入団している。 それも彼は巨人入団を熱望していた為、

大学生時代の日本ハムファイターズの4位指名、

社会人時代の千葉ロッテマリーンズの2位指名をそれぞれ巨人

に入団したいという理由で断っている。 

どういう経緯があったかは知らないが、日ハムに関しては

「12球団で一番嫌いな球団」という言葉を残している。 

“巨人に入団したいからドラフト指名を断る”という件では、

1989年のドラフトでダイエーから指名されて断り1年間ハワイへ

野球留学して次の年にて晴れて巨人に指名され入団した元木選手

を思い出す。 そして“ドラフトを2回も断って3度目の正直で入団

した選手”といえば、あの「空白の1日事件」の立役者

(私は小林繁選手と共に被害者と記したい)の江川卓選手を思い出す。 

偶然かここにあげた選手は全員巨人であるが、“そこまでして”

巨人に入りたいと思うのは“経済力のある巨人”という理由の他

にあるのであろうか。 選手の立場から見てしっかりとした

育成システムがあるとか、練習施設が整っているとか、“プロの目”

で見た選択をしているならまだしも、ただ単に“巨人ファンだから”

という理由で入団したのならそれはプロ意識もへったくれもない。 

もちろん、上記の3人はそんな理由ではないであろうが。 

それにプロの世界、実力がある人が更に高給を求めるのは当然の事

であるから仕方ない事なのであろうか。



さて、この長野選手、TVなどで見たことがある方はご存知の通り、

“極端にバッターボックスの外”に構える打者である。 

この点は彼が2度もドラフトを断った事と同様にメディアではあれこれ

と言われていた。 「あれだけ外に立っていればプロレベル

のコントロールの投手の投げる外角球を打てないだろう」と。

実際入団したばかりの際は篠塚打撃コーチに直されようとしたようだが、

最終的に彼のスタイルになっているようである。 


なぜ彼がそんなに外に立っているかというと、まず離れて立つ事により

内角が内角でなくなるという点で有利になる。 

そして、何よりそういうスタンスに“惑わされた投手”が投げた外角球

をみごとにステップを踏み込んで打っている。 

それはまるで、その球を狙っていたかのように。 


まだ開幕してから1ヶ月ちょっとしかたっていないが、

今の地点で彼の悪口を言う人はいないであろう。 

それくらい1軍にてしっかりと活躍している。 

「彼はプロの外角を打てないであろう」と言った評論家は見る目

がなかったのであろう。 



そんな彼のスイングを見ていて思い出した選手がいる。 

1986年と1987年の2年間西武ライオンズに所属していた背番号24、

ジョージ・ブコビッチ選手である。 

当時、小学生であった私の周りでは、おもしろがって彼の

バッティングスタイルを真似するほど“変則”なものであった。


左打者であった彼は、通常、投手の投球ラインに平行に立つの

をなんと背中とケツが投手に見えるくらい、というより見せて立つ

“究極のクローズスタンス”の打者であった。 


誰がどう見ても、そんな打ち方では内角を打てないであろうと

言われていた。(それはもとより、“そんな打ち方でよく打てるな”

という意見の方が多かった。)


しかし、彼は外角の球を軽いステップでレフト方向へ、

“問題の”内角をなんの苦労もなしにきれいにライト方向へ打っていた。


おそらく彼の場合、アメリカンベースボールの打ち方、

体重を捕手側にかけて構える打ち方をしていてそれを打球を打ち分ける

為にしたクローズスタンスが段々とその角度が大きくなりあの

スイングになったのではないだろうか。 

そんなスイングでも2年しかいなかった彼は2年通算で32本のホームラン

というそこそこの数字を残している。



長野選手にせよ、ブコビッチ選手にせよ、“人と違った事”

をしているには“訳”があるからである。 

それを見て、「変だからプロでは通用しない」なんていうコメント

を残すのは、おかしいというのをこの2人は物語っているような

気がしてならない。ましてやそれをプロ野球評論家が言ったのなら

なおらである。 なにより、プロの世界とは「結果が全ての世界」

である。 どんなスイングをしていよと結果が良ければそれを

“良いスイング”と賞され、結果が悪ければ“変なスイング”

と罵声をあびる。 長野選手だって仮に2軍でもろくな成績

を出していなければいまだに「外に構えるスイング」

をたたかれ続けていただろう。 


“プロ野球ファンの井戸端会議“でそんなレベルの話がでるなら

まだしも、プロ野球を実際に経験してきた”プロの“解説者が

「変則である理由」も解説できずに見た目だけでコメントして

いるような記事を良く見かけるのは残念である。 


私は中日ファンであるが、この長野選手の”

頭脳的変則スイング“にはあっぱれ!!である。



昔から「出る杭は打たれる」と言うが、その杭をわざと出す理由

と自信があれば、打たれたってへっちゃらという事であろう。




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by ichurch_taka77 | 2010-05-11 18:03 | コラム