国際結婚夫婦の韓流日記@ブリスベン


by Ichurch_Taka77
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 この出来事は偶然な不運であったのであろうか、

それとも偶然な幸運であったのだろうか・・・・ 

もちろんこの話はいまだに会社の人、誰にも打ち明けていない。



その日、少人数である俺の会社のオフィスの人はみんな社用やら

休暇やらでいなかった。 俺一人のみが朝からオフィスにいた。

俺の仕事は会計士。 主に会社の全般のお金を管理する仕事である。 


周りに誰もいないからといって遊んでいては、毎月、各項目

に分かれているファイナンシャルレポート提出の日に間に合わなく

なってしまう。 

とういわけで、誰もいなくてもしかたなしに(あたりまえに?)

仕事をしていた。



すると、オフィスのドアを叩く人がいた。 


俺の会社はオーストラリア政府や教会から援助を受けている

非営利団体なので訪問者なんてのは営利団体よりはるかに少ない。 


誰かと思いドアを開けてみると会社関連の人がひさびさに

ブリスベンに来たので挨拶に来たのだという。 


俺と面識がある人ではなかたので、残念ながら今日は誰

もいないことを告げると、持っていた“手土産”を俺にくれて、

みんなによろしくという言葉を残して去っていった。 


机に戻り手土産に渡された袋の中を見ると、最近ブリスベン市内

にできたCreamy Donuts(クリーミー ドーナッツ)

というドーナッツのチェーン店のドーナッツであった。 

あたりまえだが、ドーナッツの箱には封なんかない。 

開けてみるとドーナッツが6個入っていた。



ここでみなさんに質問したい。 

このような状況に置かれたらみなさんはどのような行動にとるか?



1. 明日になればみんなオフィスに来るので、

箱を戻してみんなで一緒に食べる。



2. 明日になればみんなオフィスに来るので、

今、自分の分だけ食べて、残りをみんなの為に残しておく。



3. 全部のドーナッツを食べてしまい、黙っておいて

何もなかったように明日、出勤する。




めちゃめちゃ礼儀がある人は1番を選ぶであろう。 

そして、気が利くやさしい人は2番を選ぶであろう。 

しかし、俺は“何の迷いもなしに”3番を選んだ。 

しかも、“しっかり”証拠物質を残さないようにする為

に隣のビルのゴミ捨て場にドーナッツの箱を捨てに行く

アイディアまで思いついてドーナッツを食べ始めた。 


大食い・大酒飲みの俺が、ただが6個のドーナッツ

をたらいあげるのに10分もかからなかった。 


食べ終わり、幸せを満喫したらすぐに証拠物質の廃墟

にとりかかった。 その隣のビルのゴミ捨て場まで

オフィスから歩いて3分もかからない。 

時間は午前10時頃、なにも今やらなくてもよいのに、

6個のドーナッツを無料で食べれた喜びを満喫するさなか、

小心者?の俺は、すぐに証拠物質廃墟にとりかかった。 


幸せ気分でオフィスのドアを出て、ゴミ捨て場へと向かったその瞬間、

やはり天の神様は“悪人”を許さなかったのであろうか、

路上でなんと先ほど俺に手土産をくれた人とぱったり

出会ってしまった!!!!


彼は人柄がとてもよく、まさに英語のジェントルマンという

言葉がぴったりの人であった。 さきほど俺にきさくに

話しかけてくれたように、Oh Hi, again! (やあ、また会ったね)

と声をかけてくれた。



しかし俺は、彼の目線は、俺の目と俺が手にしているつぶれた

ドーナッツの箱を何千回も往復している事と、

円満の笑顔を作ろうと努力する傍ら、頭の上に

「なんでこいつがドーナッツの箱をもっているのか」

とクエスチョンマークが何千個も飛んでいるのを隠そうとしている

顔ぶれを見逃さなかった。 


俺は顔色ひとつ変えず円満の笑顔で、というより6個のドーナッツ

を食べれたうれしさの方が、その時の“状況”より勝っていたのか、

彼に気軽に挨拶をしてゴミ捨て場へと向かった。



そして、翌日、ボスを含む他の従業員も帰ってきた。 

昨日の彼の名前を伝え、彼が訪問した事はボスに伝えたが、

彼が手にしていた手土産の事は“もちろん”伝えなかった。 


不幸中の幸い?だったのであろうか、

その人とボスはあまり深い仲

の人ではなかったので、彼の電話番号を持っていなかった。 


よって「昨日はせっかく来てくれたのにいなくてごめん」という電話

をできなかったようだ。 “こんな事件”があったせいであろうか、

その後、彼がうちのオフィスに訪問することや連絡することはなかった。


それはもとより俺は、証拠物質は消したが、

証拠人物は消していない。 

電話帳でゴルゴ13の電話番号を探したい気分であった。



あの日はいったい、ドーナッツ6個をまるまるいただけたラッキー

な日であったのであろうか、それとも、それをすぐに隠そうがする為

に動いた行動が裏目にでて証拠物質を見られてしまうアンラッキー

な1日であったのであろうか。 


会計学上の見方をすると“プラスマイナス、ゼロ”であろうか・・・・・ 

ゴルゴ13がこの世に存在してほしいと思った日は、

この日ほどないであろう・・・・



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by ichurch_taka77 | 2010-02-19 20:11 | コラム